決算書を理解する!(3)

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商品販売の数量

 

この売上の推移にに商品別の販売数量データを加えてみると、どんな風に見えるでしょうか?

 

売上の推移の数値からは見えなかったものが見えてきました。
少し想像力を膨らませてみましょう。この会社は創業以来A商品を販売してきました。安定した需要がある商品で会社は順調な推移をしてきました。顧客の要請から仕方なく高価格で高品質商品の販売も手がけるようになりました。しかし、近年、競合する企業が現れ普及品の市場シェアを奪われることが予想されたため低価格商品であるC商品を開発して備えました。案の定、競合が新商品を提供し始めましたが、当社は価格競争力があるC商品で迎え撃ち、なんとか競合の撃退に成功するとともに、市場を刺激したことから一時的にA及びC商品の販売量が大幅に増えました。しかし、勝利したとはいえC商品は今後販売の低下が見込まれるとともに粗利率が低いために、何らかの対策を打たなければなりません。そこで既存の商品を応用にして、他業界向けの新商品であるD商品を開発し、販売するに至り何とか軌道に乗ってきたところです。
ここまで想像すると、この会社は市場の動向をしっかりと掴んでおり、なかなか業界の中でもすばらしい会社であることが想像できます。

商品別売上推移

参考までに商品別売上金額の推移を見てみましょう!

 

戦略商品であるD商品の販売金額が2億5千万円で売上全体の中で23%に達していますね。

この様に販売データと決算データを併せてみることで、あなたの目の前には全く違う企業像が見えてくるのではないでしょうか?
売上の推移は、前年に比べれば5.7%増にすぎないが、その内容は他業界向けの粗利の高い戦略商品であるD商品の貢献度が高く、今後この商品が伸びてくれば、数年後には、売上総利益が大幅に改善できているかも知れません。

 

この様な見解は、売上の数値を数年間比較しても、業界の同水準の会社の決算データを比較しても得られることではありません。強いていえば業界水準よりは、「がんばってるね!」と思うだけかもしれませんね。