価格政策1

運営者

品川区の藁信博税理士事務所

住所:東京都品川区旗の台4丁目7番6号

電話:03-5749-4568

藁会計事務所のfacebookページは、こちら

TOPお問合せLINK

Copyright(C) Wara Kaikeijimusyo, All rights reserved.
当ホームページの記載、写真、イラスト等の無断掲載を禁じます

品川区、世田谷区、目黒区、大田区、渋谷区、川崎市の藁税理士事務所

wara に投稿

いつも書くことですが、企業の存在理由は「利益を上げること。」ではありませんが、利益を上げることができなければ、存在することができません。当たり前のことです。また売上を増やすことが利益を上げることにはなりません。例え売上が2倍になったとしても、利益が2倍になるとは限りません。それどころか売上が2倍になったにもかかわらず、利益が半分になることも、よくあることです。また中小企業では、売上が2倍になる過程で倒産することもあります。

この記事は、弊社情報誌way to the Top2010年04月号に記載されているものです。

利益を伸ばす要因は、3つしかありません。販売量、コスト、価格です。この紙面を使って過去3回にわたって販売政策的なものを書きました。2009年4月号は、ランチェスター戦略(弱者の戦略)。2009年8月号は、三枝匡さんの経営を行ってきた中での教訓。2009年12月号は、PPMによる顧客のセグメンテーションです。総括すると、中小企業の社長が会社の営業の政策もしくは営業そのものを考える際に検討すべき事を書いたつもりです。

今回は上記3つの要因のうちの「価格」です。ちょうどいいタイミングで、『FREE フリー 無料からお金を生み出す新戦略』(クリス・アンダーソン著)という価格政策・ビジネスモデルそのものの見直しに関する本が出版されています。書店で平積みされ、新聞などでも引用・紹介されていますので、この本を引用しながら書かせてもらいます。尚、クリス・アンダーソン氏は、以前紹介した『ロングテール』の著者でもあります。

フィリップ・コトラーは、アメリカの大手企業の製品一つ当たりの販売価格を1ドル上げると、どれほど利益がもたらされるのかを調査しています。
 コカコーラ     6.4%
 富士写真フイルム 16.7%
 ネスレ      17.5%
 フォード     26.0%
 代表的な米国企業 12.0%
上記のとおり、たった1ドル値上げするだけで膨大な利益が生まれることになります。このことからも価格という施策がどれほど大切かがわかると思います。

「フリー」で、いくつも興味深い事例が紹介されているのですが、そのうち2つを紹介します。

あらゆるものが安くなる

サイモンとエーリックが賭をしました。賭の内容は10年後に銅、クロム、ニッケル、スズ、タングステンの5つの金属の価格が上昇するか、下落するかをです。
この賭の根底には、2つの考え方があります。
一般的に有限な鉱物資源は、資源の枯渇を想定して値段は、どんどん上がると考えられます。エーリックは、この考え方で1990年にマッカーサー財団の天才賞を受賞しました。
一方で「ある資源が希少となり、価格が上がりすぎると、人々は贅沢に供給できる代替品を見つけようとするので、希少な資源の需要が減ること。人間の才と科学技術の学習曲線が、ある資源を使い切る前に新しい資源を使えるようにする。」ことから、価格が下がります。
結果は、5つの金属のうち4つの価格で下がっていました。

余剰 トウモロコシ経済

米はタンパク質が豊富ですが育てるのが難しい。小麦は育てやすいがタンパク質が少ない。トウモロコシは育てるのが簡単なうえに、タンパク質が豊富です。トウモロコシを主食とする文明は少ない労働で自分たちを養えるので、米や小麦などの文明に比べると外の文明に対しての活動(戦争)が多いという分析があります。
今日では、スーパーにある商品の4分の1にトウモロコシが入っており、また食品だけではなく化粧品、使い捨ておむつ、洗剤、段ボールや、建物の建材などにも利用されています。そして最近では、エタノールという形で自動車の燃料に利用されています。原油の高騰につられてトウモロコシの値段が上がっていますが、これも代替材料が見つかるまでのことです。