上場株式等の譲渡損失と配当所得の損益通算

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sumita に投稿

所得税の確定申告の時期が近づいてきました。

昨今の株式市場の状況から上場株式の売買により損失を被った方も多いと思います。
従来、所得税の確定申告による上場株式等の譲渡損失は翌年以後3年内の各年分の上場株式等の譲渡所得の金額から繰越控除できましたが、これはあくまで、上場株式の売買で利益を得た場合に過去の損失と相殺することができるという規定であり、それ以外の所得の金額とは相殺できませんでした。
それが平成21年分以後の所得税の確定申告において、その年分の上場株式等の配当所得の金額と損益通算ができることになりました。(ちなみにこれは配当所得の申告分離課税を選択することが要件となっております。上場株式等の配当所得は原則として総合課税の対象とされていますが、大株主以外の一般の方は7%(他に地方税3%)の税率による申告分離課税を選択されるケースが多いと考えます。)
この上場株式の譲渡損失と配当所得の損益通算は具体的には以下の通りです。
1. 今年上場株式の譲で50万円の損失が生じた。
2. 今年上場株式の配当で5万円取得した。(源泉控除で、4万5千円の取得)
3. 50万円-5万円=45万円が、翌年損失として繰り越されます。
この場合、配当から控除された源泉所得税5千円の還付が受けられます。
上場株式の譲渡損失の繰越控除は3年内ですので、平成18年度の損失額は平成21年の所得税の申告で対応しなければ平成22年からは繰り越せません。
金額的には多くは望めませんが、利用できる規定は利用できる期間内に利用するべきでしょう。

なお、平成22年1月からは、証券会社と契約した特定口座で「源泉徴収あり口座」にて上場株式等の配当等を受入れることで、特定口座内にて譲渡損失との損益通算が自動的に行われます。